『ディーノ(246GT/Tipo-E)』ディーノ246GTは、イタリアのフェラーリ社がF2レースのホモロゲーションを得るために開発した同社初のV型6気筒エンジン、ミッドシップ2シーターである206GTを、量産市販向けに改良したモデルです。
246GTの生産期間は1968年から1972年となり、65度V型6気筒DOHCエンジンの排気量が206の2000ccから2400ccに拡大されたため「246」となりました。このモデルは、クローズドボディのGTの他、スパイダーのGTSが存在し、年式によって「Tipo-L」「Tipo-M」「Tipo-E」の3タイプに区別され、内外ともに仕様が異なっています。従来のV型12気筒エンジンではなく、V6エンジン搭載のため、フェラーリではなく「ディーノ」と呼ばれていますが、「ディーノ」の車名は、若くしてこの世を去ったエンツォ・フェラーリ氏のご子息「アルフレード・フェラーリ」氏(1932年~1956年・24歳)が病床でV6エンジンのアイデアを出したことにより、ご子息の愛称である「ディーノ」と名付けられました。