しかしながら、現在ご高齢と言われる先輩諸氏が運転免許証を取得された時代の車に対する思い入れ、運転自体に対する思い入れは、現代のそれとは比較にならないくらい重く、大きなものであったことは確かです。
1979年に四輪免許を取得した私でさえ、車の運転を潔く終えることができるかどうかは自信がありません。
運転免許証の自主返納を躊躇される理由は『日々の暮らしに車が不可欠』といった現実的なものが第一と思いますし、『運転免許証は自分自身』という気持ちも大きいと思います。どちらもとてもよく解かります。
それでも、気力はまだまだであったとしても、車の運転に不可欠な体力や判断力の低下、運動神経の衰えは誰でも必ずやって来ますし、それらが自分自身だけの問題で済む場合は未だしも、痛ましい事故で第三者を巻き込んでしまった場合は、今までの大切な人生を台無しにしてしまう結果となります。
そこで、当サイトでは運転免許証を自主返納される先輩諸氏を対象に、大切にしている愛車、初めて購入した思い出の一台、憧れだった名車などをイラストにするサービスを開始しました。
制作したイラストは、ハガキサイズから大判までプリントが可能ですので、額装し、お手元に飾り、今までの愛車と共にした人生や、長年しっかりと車を運転してきた証にしていただければ、と考えております。
愛車を軽快に走らせた感動、故障した時の苦い思い出など、様々なエピソードを大切にし、これからの人生を今まで以上に力強く進んでいただければ幸いと存じます。
お問合せ、ご依頼は
何かを説得するには、言葉をよく選び、タイミングを計って適宜行う必要があると思います。ここを誤ってしまうと、単に感情論になってしまい収拾がつかなくなるばかりではなく、今後の説得にも悪影響を及ぼしてしまいます。親しい仲であればなお更です。
そこで必要なのは、高齢者ドライバーさんと説得する側の方々が同じ認識を持ち、同じ課題解決に向けて対峙するのではなく同じ方向を見ることが重要と思われます。
【運転スキルの低下は、ご本人の責任ではありません】
高齢者ドライバーさんの運転スキルが年齢とともに低下していることを過度に指摘してしまうと、運転へのプライドが傷つけられてしまい、素直に話ができなくなってしまいます。これは一番やってはならないまずい方法ですので、説得の際はやんわりと接し、以下の内容を理解された上で
【運転が下手になった、注意力がない、またクルマにキズを付けた・・・などは絶対に禁句です】
年齢とともに運転スキルが低下することは誰でもあることです。そのことは高齢者ドライバーさんが一番理解していることですので、回りが敢えてとどめを刺すようなことを言う必要はありません。
それではどようにアプローチすれば良いかといいますと、
これは高齢者ドライバーさんに限ったことではありませんが、道路交通の中で、危うい運転をするドライバーとそうでないドライバーとの大きな違いは、
高齢者ドライバーさんは、年齢とともに運転が下手になったのでなく、諸々の身体事情からクルマを動かすだけの割合が高くなってしまっただけですので、過去の運転技術に対して尊敬の念を表した上で、現状を確認し、希望を伝えるといったセオリーが良いと思います。
【説得の例】
親父は運転が上手かったよね
子供の頃の自慢だったよ
最近はどう?ちゃんと運転できてる?
もし違和感があったら、大事に至る前に運転免許証の返納を考えてみない?
このように、結果を急ぐ、押し付けるといった考えから、唐突に本題に入らずに、先ずは高齢者ドライバーをリスペクトし、一般論から少しづつ本題に近付け、感情的にならず、お願いするという姿勢で接した方が運転免許証の自主返納に向けて早く円滑に進むと思いますとお答えしております。