概 要・・・スズキ スズライトバンは、鈴木自動車工業(現/スズキ)が、四輪市販自動車として初めて生産販売したクルマです。
当所は、ロイト(ドイツ車)を見本に各部を構成しており、エンジンは2サイクル軽自動車の上限排気量である240ccで開発されていましたが、1955年以降に生産される同型エンジンの上限排気量が360ccへと拡大されることとなり、急遽360ccへとスケールアップすることになりました。
ボディタイプはセダン(SS)、バン(SL)、ピックアップ(SP)の3種でスタートし、直ぐにデリバリーバン(SD)が追加されましたが、全体的に販売台数が伸びなかったことからライトバンのみに縮小されました。また、開発ベース車のロイトが15インチのタイヤを装着していたため、同車も15インチという軽自動車には大き目なタイヤを選択することになりましたが、後に14インチ、12インチへと小径化されました。
1959年のモデルチェンジ(2代目/スズライトTL)では、ボディ構成が大幅に改善され、ボディタイプを物品税が課税されない商用車枠であるライトバンに絞り、生産販売されました。この販売策は後のアルトでも採用され大ヒット車種となりました。
イラストは、2代目のマイナーチェンジ後のモデルです。