概 要・・・アルトは、鈴木自動車(スズキ)が1979年から生産販売する軽自動車です。開発当初はフロンテの5代目というポジションにいましたが、1970年代に幾度となく行われた排ガス規制に伴う軽自動車の排気量550ccへの拡大等の規格変更の中、各メーカーは現行車の排気量、ボディサイズの拡大といった苦肉の策で四苦八苦する中にあって、鈴木自動車の新社長である鈴木修氏の発案の元、当時の軽自動車に課せられていた15%の物品税を軽貨物規格にすることで非課税扱いにし、更には、安全性を確保した上での徹底したコスト削減によって販売価格を下げるという画期的、且つ斬新なアイデアをこのアルトで打って出て、当時の軽自動車の標準的な新車価格を10万円以上下回る価格設定に成功したことにより、『アルト47万円』(本体価格)というキャッチコピーの元、主に主婦層をユーザーとして大ヒットを収めました。
後に4サイクルエンジンへの変更、3ATの追加、特別仕様車の追加もあり、更に他車を引き離す商品へとなり、ワゴンRが誕生するまで鈴木自動車の販売台数トップの座にいました。
イラストのモデルは、初代アルトの初期型、2サイクルエンジン搭載モデル(H-SS30V)です。