年式・・・1972年~1979年
エンジン・・・フロント/水冷・直列6気筒(250cu.in)、V8(302、351、400、429、460cu.in)・OHV
3AT・4MT
ランチェロは、フォードモーター(米国)が1957年から1979年まで、都合7代に渡り既存のセダンをベースにクーペタイプのトラックとして生産販売したモデルです。ピックアップとの大きな違いは、キャビンと荷台がひとつのボディで形成されている部分です。
ランチェロが登場するまでのトラックは、物を運ぶだけの無骨なデザインのものが主流でしたが、ランチェロは各世代の人気のセダンをベースに、運転席の後を荷台に変更するという奇抜、且つ洒落た発想で、商用車ユース以外でも大変人気を得ました。その人気を追うように、1959年にシボレー社がインパラをベースとしたエルカミーノをデビューさせました。初期型は1956年型のランチワゴンステーションがベースとなり、その後ファルコン(セダン)、フェアレーン、トリノ、トリノワゴンスクワアといった有名モデルがベースとなりました。
イラストは、ROUSH402エンジン(6587cc/500ps)を搭載した1972年式の6代目モデル(トリノベース、アメリカンレーシング・ヴェンチュラホイール)のホットロッド仕様(上)、ローライダー仕様(下)です。