概 要・・・アコードインスパイアは、本田技研工業(ホンダ)が1989年から生産販売しているシリーズの中の初代初期モデルです。
販売当初はアコードの高級グレードという位置づけで4代目アコードの1か月後に、2リッターエンジン(G20A型)を搭載したモデルがラインナップされましたが、1989年に行われた自動車税の引上げ率の大幅縮小に伴い、1992年に2,5リッターエンジン(G25A型)を搭載した3ナンバー枠が「ホンダ インスパイア」として追加され、モデルチェンジまでアコードインスパイアと併売されました。
1989年頃の日本は、バブル経済の影響を受け各メーカーが高級志向のモデルを競って打ち出していた時代でしたが、その中にあってアコードインスパイアも内装に天童木工製の本木目パネル、北米産ミルトルの玉杢、西アフリカ産ゼブラの柾目を採用し、1991年には、ABS、TCS、エアーバッグ(運転席)、ハイマウントブレーキランプ、シートベルトウォーニングなどを装備した「リミテッド」が追加され、その後も複数の特別仕様車が追加されました。
その後、1995年のモデルチェンジ(2代目)を受け、ホンダアコードインスパイアはカタログから消え、ホンダインスパイアとして、国内、北米等で現在も生産販売されています。
イラストは、1989年式の初代初期モデルのAX-iで、ボルクのアルミホイールとエアロカバー、メッキ製のフェンダートリムなど、当時の人気パーツを装着した個体のデフォルメ画です。