概 要・・・ホンダZは、本田技研工業(ホンダ)が1970年から1974年に生産販売したクーペタイプの軽自動車(360cc規格)です。
1967年に登場したN360がベースとなっており、当初は空冷2気筒エンジン(SOHC)エンジンと4MTが搭載されており、ツインキャブ仕様のTSとGTが36ps、シングルキャブ仕様のACTとPROが31psとなっていました。
何度かのマイナーチェンジが行われ、中でも1971年1月に5MT(非シンクロ)と、前輪ディスクブレーキを備えたGSの追加、1971年2月の3ATの追加、そして1971年12月にはライフ(NⅢ360の後継車種)誕生により、プラットフォームをN360からライフのものに変更(型式SA型)、水冷エンジンへの変更、ホイールベースの延長といった大がかりな仕様変更がありました。
その後もいくつかの変更やグレードの追加などがありましたが、マスキー法のクリアと第一次オイルショック(1973年/昭和48年)の影響で、低公害のシビックが世界的に大ヒットし、ホンダZの生産ラインは縮小され、また軽自動車の車検義務化もあり1974年に生産終了となりました。
イラストのモデルは、上と中が初期型(シングルキャブ)のノーマル仕様、下が日産フェアレディZ(S30)の北米仕様に似せた仕様です。