概 要・・・フォードフェアレーンはアメリカのフォード・モーターが１９５５年から生産販売したモデルです。１９７０年のシリーズ終了まで７回のモデルチェンジが行われ、１９６８年にフェアレーンの上級モデル車種としてフォードトリノが誕生したことで、逆にフェアレーンはトリノの下位モデルという扱いとなりました。
１９５０年代に生産された初代と２代目モデルは、テールフィンを持つ５０年代のアメ車の典型的スタイルでしたが、１９６０年代に入ると徐々に近代的なスタイル（フルサイズ）へと変更され、４代目（１９６２年～１９６５年）では様々な仕様変更が行われ、ドラッグレース用に４２７エンジンを搭載したサンダーボルト（２ＨＴ）も用意されました。
５代目（１９６６年～１９６７年）では４２７コブラジェットＶ８エンジン（７０００cc）を搭載したフェアレーン５００（２ＨＴ）が追加され、更に６代目（１９６８年～１９６９年）では、今までの４ドアセダン、２ドアハードトップボディにスポーツルーフ（ファストバック）が加わり、プリムスロードランナーに対抗すべく４２８コブラジェットを搭載モデルも追加されました。１９７０年代に入り７代目へとモデルチェンジしたフェアレーンですが、次第に主力がトリノへの移行され、１９７１年以降は本国においてフェアレーンの名前が消えることになりました。
イラストのモデルは、４２７コブラジェットを搭載し５７台だけ生産された１９６６年式フェアレーン５００（２ＨＴ）です。
