概 要・・・トヨタダイナU10は、トヨタ自動車が1959年から生産販売している小型(1t車)、並びに中型トラック(4t車)の3代目(1969年~1977年)となるモデルです。
ダイナは既に存在した小型ボンネットトラックRK23型(後のスタウト)をベースに新規開発され、ホイールベースの延長に伴うセミキャブオーバートラックとして位置づけされ、国産初のチルトキャブ、コラムシフトへの変更によって3人乗りが可能となりました。積載量は1t車~4t車がラインナップされ、当時の高度成長期の物流の一線を担う車種となりました
3代目のU10は、シリーズの中での1番のヒットとなりましたが、その理由に商用貨物車としての信頼性と多様性を考慮し、従来のJ型エンジンからダイハツが開発を手掛けたB型エンジンに変更されたことも大きな要因と思われます。(3t車は、H型、直6、OHV、3600ccディーゼルエンジン)
4代目からは日野自動車との提携でレンジャー2が販売され、同時にセミキャブオーバーからキャブオーバー(フロントタイヤの前にステップがある構造)となりました。
イラストのモデルは、1969年式のU10の2t車の高床モデルを当時のコカコーラの配達車に仮想したものですが、おそらく当時はダイナにこのような架装車はなかったと思います。