概 要・・・キャラバンシリーズは、１９７３年に初代の販売が開始された以降、途切れることなく現在も継続されている日産のロングシリーズのキャブオーバーです。バン、コーチ、ワゴン、マイクロバス、標準ボディとロングボディといった用途が広いラインナップを持ち、長きに渡りモデルチェンジを行いながら現在（２０２３年）も５代目が活躍しています。
イラストは、初代前期型のコーチ・スーパーデラックス（Ｅ２０／９人乗り）になりますが、当時は建築現場に向かう職人さんたちを乗せた姿をよく見かけました。
特筆としましては搭載エンジンにありますが、初代は６代目ダットサントラックで使用されていたＪ１５エンジンと、Ｊ１６エンジン（ＯＨＶ）が採用されていましたが、（Ｊ１６型はマイクロバス用だったと思います。）５０年排ガス規制対策により１９７５年にＪ１６エンジンがＨ２０エンジン（ＮＡＰＳ）へと変更されました。（Ｊ１５エンジンは１９７９年まで継続）、以後１９７８年のマイナーチェンジでフロントグリルなどの意匠変更、ハイルーフの追加、メーター類等の変更が行われ、５１年、５４年排ガス規制対策によって搭載エンジンが目まぐるしく変更されることとなりました。
１９７９年にはＪ１５エンジンに変わり、Ｊ１６エンジンが復活し、コーチのエンジンは５３年排ガス規制適用のＥ２２型エンジンのシングルキャブ仕様Ｚ２０型へと変更されました。
イラストは、初代前期型（Ｅ２０型）のスーパーデラックス・９人乗りコーチで、建築現場などでよく見られたイエローのボディカラーに、ホイールキャップをどこかで失った状態のデフォルメタッチです。
