概 要・・・メルセデスベンツのミディアムクラス(W124)のボディにV型8気筒5000ccDOHCエンジンを詰め込んだスポーツセダンです。開発から生産の過程において、当時経営不振にあったポルシェ社が生産の一部とチューニングを請負ったことから『唯一ポルシェが携わったベンツ』とも呼ばれています。
大人しいデザインの標準型W124との違いは、大きく膨らんだブリスターフェンダー、低く構えた「腰下」による精悍なイメージが加えられた部分であり、そのギャップが一部のメルセデスファンにとっての魅力でもありました。
1994年にW124がマイナーチェンジを受けたことで、車名が「E500」となりフロントグリルが小型化され、ボンネットマスコットであるスリーポインテッドスターがグリルからボンネット先端へと移動され、エンジンパワーも330psから325psにダウンされました。
500E、E500は当時既にメルセデスの子会社であった「AMG」が派生モデルとしてE50、E60などを作り上げていましたが、「ミディアムクラスには6000ccを超えるエンジンは搭載しない」といったメルセデスとの約定により、基本的には6000cc以下のエンジンを搭載していました。