概 要・・・ジャガーXJSは、ジャガーEタイプの後継車種として1975年に登場した2ドアクーペです。販売当初は「XJ-S」というネーミングが与えられ、先代のEタイプと同じV12型SOHC・5344ccエンジン(ルーカス製インジェクション)を搭載、ボディは2ドアクーペのみの設定で、シャシーはXJ(サルーン)との共有となっていましたが、サスペンションはスポーツ仕様へと変更されていました。
1983年に直6DOHC・3590cc(XJーS3.6)が追加され、以降V12エンジンと直6エンジンの二本立てとなり、加えて3.6にカブリオレボディ(XJ-SC 3.6)が追加されました。1985年にV12にカブリオレ(XJ-SC V12)が追加され、3.6のカブリオレがタルガタイプへ変更されました。
1991年のマイナーチェンジでは車名が「XJ-S」から「XJS」へと変更され、3.6のエンジンが4.0(3980cc)へと拡大され、カブリオレがカタログから消えてクーペボディのみとなりました。
1992年に4.0にコンパーチブルが追加されると共に、運転席のエアーバックが標準装備されました。
1993年には、全モデルのバンパーが樹脂製から大型のカラードバンパーに変更され、V12が2人乗りから2+2へと変更され、排気量が5344cc(5.3)から5992cc(6.0)へと拡大、トランスミッションがGM製の4ATへと変更されました。
1995年にV12がカタログから消え、1996年に全モデルの生産が終了し、後継車種のXK8へとバトンタッチされました。
イラストは、V12(6.0)を搭載した1994年モデルのXJS V12(上)、TWRツーリングカー(下)です。